「座りすぎ」が実はとても危険って知ってますか?

ヘルス

ずっと座りっぱなしで生活していませんか?

現代日本では座りっぱなしで生活をすることは当たり前になっています。しかし、この「当たり前」の行為が大きな健康リスクになっているかもしれないという研究があります。日本だけではなく海外でもこの「座りすぎ」に関する研究が行われています。
特に最近では新型コロナウィルスによる影響で外出機会が減り、休日も家で座りっぱなしでテレビやスマホを見ている時間が増えたのではないでしょうか。

座りすぎに関する研究

「ただ座ってるいるだけ」と思いますが、座りすぎは、肥満やメタボリックシンドローム、心血管疾患、がん、2型糖尿病などのリスクを高めることが示されています。あまり知られていませんが飲酒や喫煙と同じような健康リスクなのです。
座りすぎと健康の影響については新陳代謝との関わりがあるのではないかとされる研究があります。まだ完全なメカニズムは解明されていませんが、「ずっと座っている人」と「こまめに立ったり座ったり」を繰り返している人を比較した研究では、一日の全体の運動量が同じでもウエストサイズが6cmも変わっていたというデータがあります。
これはなかなか興味深いデータです。「運動は30分以上行わないとカロリーが消費されない」などとも言われていますが、実は「こまめな動きを取り入れる」ことの方が運動効果が高い可能性があるということです。
また、座りすぎは体の健康だけではなく、心(メンタル)にも悪影響を与えるという報告もあります。 (公財)明治安田厚生事業団体力医学研究所の調査によれば、一日の中で座っている時間が長い人の方が抑うつや不安などのメンタルヘルスが悪化しているという結果がみられたとのことです。

「ちょっと立つ」を取り入れよう

では、座りすぎを解消するにはどうしたら良いのでしょうか?
研究では「ずっと同じ姿勢でいることを中断すべき」「何もしないより多少でも身体を動かした方が良い」とされています。運動をするとなるとハードルが高く思えますが、この「少しでも動く」は意識すれば生活に取り入れやすいと言えるのではないでしょうか。
(一財)明治安田健康開発財団の健康増進支援センターでは、座りすぎ対策として、毎正時に時計から流れる曲に合わせ、その間の40秒ほど、全員でデスク周辺をぐるぐる歩きまわるという運動を取り入れているそうです。
普通の職場でいきなり同じことを行うのは難しいと思いますが、こまめに立つことを意識する、トイレに立ったときついでに個室でスクワットを行うなどの方法も効果があります。
テレワークの場合、家にこもっての仕事になるので余計注意が必要になります。ただ、オフィスと違い、人の目がないのですきま時間にストレッチをすることが可能です。作業する場所を変えて、一時的に「立ったまま仕事をする」ということを取り入れることも有効です。
また、最近では「座りすぎ」を知らせてくれるスマートウォッチもあります。
自分にあった方法で「座りすぎ」を減らし、健康リスクを減らしたいですね。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjbm/23/Supplement/23_35/_pdf/-char/ja
スポーツ庁 Web広報マガジン|日本人の座位時間は世界最長「7」時間!座りすぎが健康リスクを高める あなたは大丈夫?その対策とは・・・
“座りすぎ”が健康リスクを高めていることをご存知ですか?デスクワークの多い日本のビジネスパーソンにとって“座りすぎ”のリスクを減らすには、どのようなことができるのかご紹介します。

https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/report_pdf/202009034A-buntan8_0.pdf

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