運動する時間がとれなくてもダイエットできます!
ダイエットをしたいけれどまとまった運動時間は取れない、外に出て運動をするのはハードルが高い、そもそも運動する場所がない。そういった悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。今回は、短時間の運動でダイエット効果のあるニートを紹介します。
20分以上運動しないとダイエット効果はない?
インターネットでダイエットと運動の関係を調べると「有酸素運動を20分以上やらないと効果がない」という情報が出てきます。しかし、それは本当ではありません。有酸素運動は、短時間(5分程度)でも脂肪燃焼効果があることが研究で示されています。ただし、運動時間が長ければ長いほど、より多くのカロリーを消費できるので、体脂肪を多く減らしたい場合は、20分以上の運動が効果的です。この情報が誤って広がり、「有酸素運動を20分以上やらないと効果がない」という説が信じられるようになってしまったのです。
有酸素運動は、酸素を使って体内の脂肪や糖質をエネルギーに変える運動のことです。ウォーキングやジョギング、水泳、エアロビクスなどがあります。
これらの運動は、10分程度でも心拍数を上げて血流を促進し、脂肪燃焼や持久力向上、また、血流を良くすることによって様々な病気を予防する効果もあります。
短時間の動作でも脂肪燃焼効果があります!
しかし、短時間でも効果があると言ってもやはり「運動をする」となるとハードルが高いものです。10分程度のウォーキングをするにしても外出用に着替えたりする必要がありますし、30度を超える日や雨の日はなかなか外に出ることができません。(30度を超える日は熱中症になりやすいため運動は避けましょう)
そこで、重要となってくるものがニートです。ニートと言っても無職のニートではありません。NEATとはNon-Exercise-Activity Thermogenesisの略称で日本語では非運動性(活動)熱産生とも呼ばれており、運動以外の身体活動で消費されるエネルギーのことをさします。洗濯・掃除・料理・犬の散歩・ゴミ出しなどの家事、通勤や子供の送迎、買い物のための移動で行う歩行や階段昇降…生活の様々な場面でエネルギーは消費されています。
近年の調査で、肥満者と非肥満者のNEATが比較され非肥満者の方がNEATが多いことがわかりました。
NEATが高い人は、低い人に比べて体脂肪率が低く、肥満や糖尿病などの生活習慣病のリスクが低いことも研究で示されています 。NEATを高めることで、基礎代謝も上がります。基礎代謝とは、安静時に消費されるエネルギーのことで、体重や筋肉量に影響されます。基礎代謝が高いほど、太りにくく痩せやすい体質になります。
つまり、特別な運動をしなくとも日常動作にNEATを増やすことでダイエット効果が期待できるのです。
どうやったらNEATを増やせるの?
海外の実験では、テレビ視聴中、CMの間にその場で足踏み運動をしていると、同じ時間だけウォーキングを行ったことと変わらない歩数・運動量だったという結果が出ています。
そういった、「短くてもいいからとにかく体を動かす」ということが重要なのです。家事の時間、遊びの時間にNEATを取り入れてみましょう。
・座りっぱなしにならないように、1時間に1度は立つ癖をつける
・階段を利用する
・早歩きで歩いてみる
・料理をするときの待ち時間にぐるぐる歩いてみる
・動画を見たりゲームをするときに高い位置に画面を置き、立ったまま視聴する
・ストレッチをしながら動画を見る
・ショッピングモールをウォーキングの場ととらえて思い切りウィンドウショッピングを楽しむ(買いすぎには注意!)
・好きなミュージックビデオを見ながら体を揺らす、ダンスのある音楽なら振付を真似てみる
他にも「ちょっとした動き」はいくらでも考えられますね。あなたの趣味は何ですか?普段は何をして過ごしていますか?そこに、どうやったらNEATを取り入れられるのか考えてみて、楽しくNEATを取り入れてみましょう。
確かに20分以上の有酸素運動はダイエットに効果的です。しかし、高いハードルを設定してやらなくなってしまっては意味がありません。一番大事なのは続けることです。生活の中に自然にNEATを取り入れることで、楽しくダイエットをすることができます。
ちなみに、私の実家は2階建てで合計13部屋ある広い家でした。豪邸というわけではなく、田舎ではそう珍しくない間取りです。(都内の賃貸マンション2年分くらいの家賃の価値しかありません)自室は2階で頻繁に階段の上り下りが必要でした。不便な家だと思っていましたが、NEATという側面を考えると都会よりは田舎の家の方が消費に適しているのかもしれませんね。
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