皮下脂肪、内臓脂肪は増えてくると見た目に変化がありますよね。しかし、ぱっと見でわからないところにも脂肪がついているのです。そして、知らないうちに病気になるリスクが高まることがあります。
見えないところにつく脂肪「脂肪筋」
「脂肪筋」とは、筋肉の細胞の中に脂肪が過剰にたまった状態です。脂肪筋が増えると、インスリン抵抗性になりやすく、2型糖尿病やメタボリックシンドロームが悪化しやすくなります。脂肪筋は、検査画像では白く映って“霜降り肉”のように見えます。さらに、画像では白く見えない“赤身”の部分の細胞内にも脂肪は蓄積しているとされています。
普通の脂肪とどう違うの?
脂肪筋は主に皮下脂肪や内臓脂肪とは違う特徴を持っています。皮下脂肪は皮膚の下に、内臓脂肪は内臓周りに蓄積される脂肪です。これらの脂肪は、体温調節やエネルギー源として必要なものですが、過剰になると健康に悪影響を及ぼします。
皮下脂肪や内臓脂肪と脂肪筋の違いは、つく場所や影響する病気が異なることです。また、皮下脂肪や内臓脂肪は体重や体型で判断できますが、脂肪筋は見た目ではわかりにくいことも特徴です。つまり、ぱっと見では分かりづらく、痩せているように見える人でも実は脂肪筋がついていて病気になるリスクが高まっている可能性があるということです。
普通の脂肪も脂肪筋も、適度な量であれば問題ありませんが、増えすぎると健康に害を及ぼします。食事や運動などでコントロールすることが大切です。
健康的な生活で脂肪筋を減らそう!
脂肪筋を減らすためには、食事療法と運動療法の両方が効果的です。食事では高脂肪の食事を控えることが大切です。運動ではウォーキングなどの有酸素運動と、筋力トレーニングを組み合わせることがおすすめです。運動をする際には、「プラス・テン」というキャッチフレーズを覚えておきましょう。これは今より10分多く体を動かすという意味です。
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