お風呂でエクササイズをすると、身体が温まり、血行が良くなり、代謝が上がってダイエットに効果的です。 しかし、どんなエクササイズをすればいいのでしょうか? 今回は、お風呂でできる簡単なエクササイズを紹介します。 ぜひ参考にしてみてください。
アクアエクササイズとは
アクアエクササイズとは、水の中で行うエクササイズのことです。水の中で運動すると、水の浮力や抵抗、水圧や水温などの特性を利用して、陸上で行う運動とは違った効果が得られます。例えば、以下のような効果があります。
- 水の浮力によって、関節や筋肉にかかる負担が軽減されます。これは、障害や肥満がある方にとっても優しい運動方法です。
- 水の抵抗によって、身体に均等に負荷がかかります。これは、全身をバランスよく鍛えることができるというメリットがあります。
- 水圧によって、血液の循環が促進されます。これは、老廃物の排出や呼吸機能の向上に役立ちます。
- 水温によって、体温調節のためにエネルギーを消費します。これは、カロリー消費や代謝の向上につながります。
アクアエクササイズは、足腰の弱った高齢者でも取り組むことができ、足に負担がかからず汗も気にならない運動として近年注目が高まっています。アクアエクササイズに関する研究はたくさん行われています。
最近では自治体と大学が協力してアクアエクササイズを行い、住民の健康増進を行っているところもあるようです。
自宅で簡単にできる「お風呂エクササイズ!」
しかし、アクアエクササイズをしようとするとプールやジムに行かなければならないという欠点があります。プールは楽しいですが、お金もかかりますし、行くのも手間ですよね。
そんな人におすすめなのがお風呂でできる「風呂トレ」です!お風呂はプールほどの深さはありませんが、水圧や浮力がかかるのは同じなのでアクアエクササイズの一部の効果を得ることができます。(全身トレーニングは狭い湯船では難しいですけどね)また、体が温まっていて体を動かしやすい、運動によっては防水タブレットなどで読書やYouTubeを見ながら運動することもできます。
実際どんな運動をするの?
ここでは、ごく簡単に始められる運動をいくつか紹介します。
- 体の曲げ伸ばし
まずは身体をゆっくりと伸ばしたり曲げたり、体を軽くひねったりしましょう。手や足の指の曲げ伸ばしを行うのも良いでしょう。お湯で体が暖められているので関節がほぐされてやわらかくなっています。たったこれだけでも、血行を良くする効果があります。 - 全身を持ち上げる
バスタブにつかった状態で、手を床につきます。このときぴんと背中をのばします。まずはお尻を持ち上げ、次に足を持ち上げます。つま先までぴんと伸ばしましょう。この姿勢を10秒キープします。ただし、無理はせず初めのうちはできる範囲でやてみましょう。 - 体を左右にひねる
バスタブにつかった状態でまずはゆっくり右に身体をひねり、右の壁に手をつきます。この姿勢を10秒キープします。次に反対側に身体をひねり、左の壁に手をつきます。この姿勢を10秒キープします。これを1セットとして3回繰り返します。
簡単そうですが、先に述べた水の効果などで意外と身体に負荷がかかります。血行を良くする効果やダイエットの効果が期待できますよ。
「風呂トレ」にはいくつものトレーニングがあり、書籍やYouTubeなどでもたくさん紹介されています。特定の部位のダイエットや、本格的なトレーニングへの活用など様々です。自分に合った運動を見つけてみてくださいね。
「風呂トレ」の注意点
お風呂で手軽に始めることのできる「風呂トレ」ですが。注意点があります。実はお風呂では、年間4000人ほどが亡くなっており、この数は交通事故の2倍になります。お風呂エクササイズをするときは、以下の点に注意してください。
- 湯船の温度はぬるめの38~40度くらいが適切です。熱いお湯が好みの人もいるかと思いますが、熱いお湯は体に負担がかかります。また、湯船に入る前にかけ湯をすることも大事です。冷えた浴室からいきなり熱いお湯に入るのは血圧が一気に上昇して危険です。
- 入浴時間は15~20分程度が目安です。お風呂では時間を確認することができないので、タイマーや防水時計を設置することで「うっかり」の長湯を防ぐことができます。
- 入浴前や入浴中は水分補給を忘れずに行いましょう。汗をかくと水分が失われます。
楽しい「風呂トレ」ライフを
今回はお風呂エクササイズを紹介しました。お風呂でエクササイズをすることで、身体だけでなく心も健康になれます。 お風呂エクササイズは簡単にできるので、試してみましょう。