マチュ・ピチュを見下ろせる山「ワイナ・ピチュ」

雑学

世界遺産マチュ・ピチュは標高2,400mに位置する高山の遺跡です。そして、その隣にはマチュ・ピチュよりさらに高い山ワイナ・ピチュがそびえたっており、そこからマチュ・ピチュを見下ろすことができます。

マチュピチュとワイナピチュ

マチュピチュは、南米ペルーのアンデス山脈にある遺跡で、15世紀のインカ帝国の都市遺跡です。標高2,430mに位置し、山の尾根に建てられています。この遺跡は、天空都市や失われた都市とも呼ばれています。マチュピチュは、インカ帝国の首都であるクスコからウルバンバ川に沿って約114キロ離れた場所にあります。現在、マチュピチュは世界遺産(文化遺産)に登録されており、毎年多くの観光客が訪れます。マチュ・ピチュはケチュア語で「年老いた峰」という意味です。

ワイナ・ピチュは、ペルーのクスコ県、マチュピチュ地区にある山で、マチュピチュ遺跡の背後にそびえ立っています。標高は2,693mとなっており、頂上からマチュ・ピチュを見下ろすことができます。「ワイナ・ピチュ」とはケチュア語で「若い峰」という意味を持っています。「年老いた峰」という意味のマチュ・ピチュと対になっているんですね。
ワイナ・ピチュはその絶景から人気の高いスポットとなっています。以前は自由に登ることができましたが、観光客が増えたため、2011年より入山規制が行われました。現在では山に登ることができるのは1日400人までに制限されています。頂上までは一時間半ほどで登ることができる、とされていますが、手すりのない道やワイヤーを使用して急斜面を登る道があるため、登山の際は事前にしっかりとした準備が必要となります。
ワイナ・ピチュへの登山は大変そうですが、もし運良く行くことができたら絶景を自分の目で見てみたいですね。

ワイナピチュにもインカ帝国の遺跡が残されている

急斜面の岩山なのでマチュ・ピチュのような大規模な神殿や居住地は作られませんでした。しかし、インカ帝国時代から登山道が作られ、「月の神殿」と呼ばれている神殿や住居などの遺跡が遺されています。月の神殿は巨大な岩の洞窟の中にあり、石積みで作られています。ちなみに、マチュ・ピチュの方には「太陽の神殿」と呼ばれる神殿が存在しているそうです。
ワイナ・ピチュや月の神殿がインカ帝国にとってどういった位置づけの場所であったかは諸説あり、はっきりとはわかっていません。今後、研究が進み謎が解明されるのが楽しみですね。

今回は、マチュ・ピチュの隣の山、ワイナ・ピチュについてご紹介しました。

タイトルとURLをコピーしました