朝ごはんを食べた方がいいの?食べない方がいいの?

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朝ごはんは1日の始まりに欠かせない食事ですが、人によっては「食べる時間があるなら寝ていたい」「朝からご飯を食べるとおなかが痛くなる」「朝は忙しくてちゃんとした食事をとる手間がない」また、朝ご飯を食べると便秘になりやすい、朝ごはんを抜くことで腸を整えて健康になりダイエットにつながるという話もあります……結局朝ごはんを食べた方がいいのでしょうか?食べない方がいいのでしょうか?

朝ごはん抜きダイエットの効果

朝ごはんにご飯を食べると健康につながる、ダイエットになるというのはどうやら間違った情報のようです。むしろ多くの研究が朝ごはんを食べることが健康につながる可能性があるという結果を示しています。また、ダイエットについても同様です。肥満体の人を2グループに分け1日に同じだけのカロリーを摂取した場合、朝に多くのカロリーを摂取していたグループの人の方が体重が減少したという研究があります。一方でご飯を抜くダイエットについての研究もありますが、こちらはまだ規模が小さいものや動物実験を根拠としているものであったりするので今のところ人間に対して充分な研究がされているとは言えないと言ってよいのではないでしょうか。

朝ごはんを抜くデメリット

一方、朝ごはんを抜くデメリットはかなり多いようです。朝ごはんを抜くことによって起こるデメリットは以下のようなものが挙げられます。

  • 脳のエネルギー源であるブドウ糖が不足し、集中力や記憶力が低下したり、ストレスを感じやすくなったりする。
  • 代謝が低下し、太りやすくなったり、血糖値やコレステロール値が悪化したりするリスクが高まる。
  • 体温が上がりにくく、体内リズムが乱れやすくなる。
  • 腸の動きが鈍くなり、便通が悪くなる。

朝ごはんを抜くデメリットは非常に大きいと言えます。
朝ごはんを食べないと健康にとって良くないというだけでなく、精神的なものにも影響してくるようですね。仕事や勉強の効率が落ちてしまい、さらにはストレスを感じやすくなってしまうのでイライラしやすくなってしまうようです。
つまり朝ごはんを食べることで得られるメリットを考えると、できるだけ食べるようにした方が良さそうですね。

朝ごはんに何を食べればいいの?

では、朝ごはんに何を食べるのがおすすめなのでしょうか?朝ごはんを考えるときは以下の点に注目してみましょう。

  • 炭水化物とビタミンB1を含むご飯やパンなど。これらは脳のエネルギー源になります。
  • コリンやリジンなどの必須アミノ酸を含む卵やおかかなど。これらは脳の働きをサポートします。
  • 酸味を含む梅干しや酢の物、フルーツなど。これらは疲労回復に効果的です。
  • 水分や食物繊維を含む野菜や果物、スープなど。これらは便通を良くします。

理想的な朝ごはんの一例としては、「ごはん、お味噌汁、目玉焼き、酢の物、りんご」「トースト、スクランブルエッグ、サラダ、オレンジ」こんなメニューとなりますね。
しかし、毎日ここまでしっかりした朝ごはんを作るのは大変ですし、体質によってはこの量の朝ごはんを食べると逆に具合が悪くなるという人もいます。そういった場合でも、簡単でもいいので何か少し食べてみましょう。ここでいくつか労力をかけない朝食の例を挙げてみましょう。

  • パン
    定番ですが簡単に食べることができるパンを用意しておけば手軽に朝食をとることができます。トーストした方が香ばしいですが、別に食パンをそのまま食べても構わないのです。
  • シリアル
    シリアルに牛乳をかけて食べるのも定番です。CMに出てくるようなお皿いっぱいのシリアルは高カロリーになってしまうので食べすぎには注意しましょう。
  • バナナ
    だいぶ昔にも流行しましたが朝にバナナを食べるのも有効です。包丁がなくても水で洗わなくても食べられるバナナは手軽に摂ることのできるフルーツといえます。青いバナナを買っておく方が日持ちします。
  • ドライフルーツ
    新鮮な果物を食べることは理想的ですが、価格も高く買ってもすぐに傷んでしまうのでドライフルーツもおすすめです。また、ドライフルーツを食べるときは必ず咀嚼することになるので、少量でも満腹感を得やすいといわれています。よく噛んで食べることは少量での満腹感に脳の活性にもつながります。

何も食べないよりはなにかエネルギーを補給した方が効果があります。これまで何も食べていなかった人でもフルーツジュースや牛乳を一杯飲んでみることからでも始めてみてくださいね。
もちろん、健康やダイエットに強い関心のある方はできるだけバランスの取れた食事をお勧めします。逆に「朝はこれだけ食べれば大丈夫!」とうたっているものには注意が必要です。そういったうたい文句のものはどんな根拠となる数字が書かれていても、数字を疑ってかかるくらいがちょうどいいのです。

朝の「ちょっと」の食事が一日を変える

朝ごはんは一日一日の栄養源となる大事な食事であることがわかりました。朝からしっかりエネルギーと栄養素を補給することで、脳も体も元気に動かせます。バランスのとれた食事をとることももちろん大事ですが「食べる」ということそのものが一番大事です。あなたのライフスタイルにあった朝食スタイルを見つけてみてくださいね。

[農林水産省]朝食を毎日食べるとどんないいことがあるの?
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/evidence/attach/pdf/index-31.pdf

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